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2004年11月25日

5年後のCIOの真の姿とは…

 数年前にアメリカでITバブルがはじけて以来、ITという言葉が無理に使われることがなくなってきた。そんな中、企業の情報システムへの投資は増え続けている。こうした情報システムへの投資の背景として、コスト削減の手段としての情報システムがある。

最近になり、中国景気で鉄鋼や造船業界、デジタル家電景気で家電業界を中心として非常に活気を取り戻しつつある。こうした景気回復の中で、企業は情報システムをコスト削減の手段としてではなく、利益を生み出す手段として用いる傾向にシフトする必要がある。そしてこの傾向は本当の流れのように思える。

では、企業のCIO職は今後も日本に定着する役職になるだろうか?
 上述した傾向にあるならCIO職は、日本でも今後CEOと同じように目にする役職になるだろう。一方で情報システムには相反する2つのポイントがある。


・ 情報システムをオンデマンドサービスで利用
・ 情報システムの役割の増加

 情報システムをオンデマンドサービスで利用するという方向性は、情報システムの方向性としてあるべき道でもある。こうした情報システムは、企業の位置付けとしてコスト削減としての情報システムである。このことから殆どの業界の企業の情報システムがオンデマンド化されると考えられる。
 しかし、一部の業界、特に金融や出版を中心とした業界では、企業の情報システムがサービスや商品の質に今まで以上に依存していくと思われる。このことから一部の業界では、情報システムの役割が企業戦略の中で相対的に重要になることが考えれる。

 結局、物流などの殆どの業界では、情報システムのオンデマンド化に伴ってCIOが不要になる傾向が考えられる。一方で、金融などの情報システム自体が企業戦略の核となっている企業では、今まで以上にCIOの重要性が高まると考えられる。

 

投稿者 Take : 2004年11月25日 16:08

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